おすすめの1冊 『魔術師のたいこ』

『魔術師のたいこ』 ~結晶のような物語~
最近、何度も何度も読み直して読んでいる本です。
ラップランドに住むサーメ人のあいだで語り伝えられてきた12篇の物語。
レーナ・ラウラヤイネンの‘TAIKARUMPU KERTOO’ を、荒牧和子さんが
翻訳されたものです。
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荒牧さんが翻訳された日本語が、とても分かりやすく、どんどんラップランドのファンタジーの世界に引き込まれてしまい、短編を読み終えると暖かいものが心に残るのです。
是非、一度荒牧さんにお会いしたく、出版社を通じてご連絡を取らせて頂き、今日京都で念願の荒牧さんにお会いする事ができました。

荒牧さんは、分析科学者で、東京教育大学理学部、コロラド大学大学院Ph.D。東京大学物性研究所文部技官、コロラド大学およびノースイースタン大学リサーチアソシエイト…など凄い経歴の先生で、アポロが持ち帰ったいん石の分析にもかかわっておられたそうです。
そんな科学の世界で活躍された先生が、ラップランドの神話に心躍り、翻訳された作品。

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写真は、かわいくと撮ってくれるなら…と無理にお願いした1枚。
気品と優しさが にじみ出てますでしょ。

昔、まだ魔術師が人々のそばにいて、困ったときに助けてくれたり、悪さをしたときに罰を与えたりしていました。魔術師は人間の世界を去る前に、たくさんの物語をこめた、たいこを人々に残していってくれました。それが百年に一度だけ現れ、見つけた人に語ってくれたのが、本書の物語です。自然に寄り添って生きてきた時代の人たちが、自然を畏怖し、動物や植物と心を通わせて編み出した物語を楽しんでください。
(あとがき より抜粋)

◎Amazonで購入できます > こちら
春風社 1,575円