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Riddu Riđđu Festival
リドゥ・リドゥ・フェスティバル
リドゥ・リドゥ・フェスティバルは、北ノルウェーの北極圏に位置するコーフィヨルドで開催される国際的な先住民族のフェスティバルです。このフェスティバルは、北欧の先住民族であるサーミの人々が中心となり、30年以上にわたってサーミ文化の意識と誇りを強化するために取り組んできました。前回2013年訪問以来、サーミの人々の考えや暮らし、文化、そして伝統的な表現であるヨイクに非常に影響を受けてきました。ここには真の人種を超えた平和な世界が確かに存在していました。
11年ぶりにジャーナリストとしてフェスティバルに参加します。このフェスティバルには、世界中から先住民族が集まり、インターネットを通じて連携を深めています。特にコロナ禍を経て、どのような新しい取り組みが行われているのかを学びたいと思っています。今年は、音楽家で作曲家のサキタハヂメさんと共にこのフェスに参加します。このフェスティバルでの体験を通じて、サーミ文化の魅力を深く感じ、先住民族が持つ豊かな知恵とそのコミュニティが直面する現代の課題について学び、先住民から学ぶべき人の本質に触れたいと考えています。
Harmony Fields 小巖 仰
協力:ノルウェー大使館 / EU・ジャパンフェスト日本委員会
DATE/PLACE
▣日にち:2024年7月10日(水)‐13日(土)
▣会場:Riddu Riđđu Festivála
Center for Northern people
NO-9144 Samuelsberg, Norway▶ MAP
ABOUT Riddu Riđđu Festival
1991年コーフィヨルドでサーミの若者がバーベキューに集まりました。彼らはアイデンティティと自分たちのルーツについて話し合いました。なぜサーミ人であることが恥と結びついているのか?なぜ祖父母の母語であったサーミ語について話さないのか?
若者たちは、この隠されたアイデンティティではこれ以上生きられないと感じ、むしろ自分たちのサーミの背景を誇りに思うことを決意しました。音楽や文化を通じて、恥かしさを誇りに変えたいと願ったのです。こうしてリドゥ・リドゥ・フェスティバルが始まりました。
若者たちは多くの抵抗に遭いました。サーミ語の名前がついた道路標識は銃撃され、フェスティバルに取り組む若者たちは笑われ、唾を吐かれ、ビールをかけられました。家族の中でもサーミを認める人、認めない人で家族内が分裂しました。
しかし若者たちは諦めず、フェスティバルは広がりと範囲を拡大してきました。サーミに対する抵抗は次第に弱まりました。彼らは地元当局や一般市民、アーティストからの支援と認識を受けました。多くの人が伝統的なサーミの衣装(コルト)を着用し、サーミ語を学び始めました。2009年には、リドゥ・リドゥがノルウェーの12のフェスティバルの1つとして国家的な認識を受け、ハブフェスティバルの地位を獲得し、国家予算の固定項目となりました。
【プログラム(一部)】
毎年さまざまなプログラムを提供しており、サーミ文化をはじめとする世界中の先住民族の文化を紹介しています。
❖ライブ❖
サーミ人アーティストのヨイク(サーミの伝統的な歌唱法)や現代音楽、他の先住民族の音楽パフォーマンス。
著名なアーティストが出演、アイヌからOKI DUB BANDも2度出演している。
❖アート展示❖
サーミの伝統工芸品、ビーズワーク、革細工、織物などの展示。
近年の展示では、現代アーティストによるサーミ文化をテーマにした絵画や彫刻も。
❖ワークショップ❖
サーミの伝統的な手工芸の実技指導。
サーミ語の基礎講座やヨイクの歌唱ワークショップ。
サーミの伝統的なダンスや物語の語り部によるセッション。
❖セミナーとディスカッション❖
サーミの歴史、文化、現代社会におけるサーミ人の課題に関する講演やパネルディスカッション。
環境問題や権利問題についての専門家によるプレゼンテーション。
ARTSITS
PAST LINEUPS
2013年
Buffy Sainte-Marie (カナダ) 先住民フォークアーティスト
Moana and the Tribe(ニュージーランド)マオリ
Oki Dub Ainu Band(日本)アイヌ
Elin Kåven(ノルウェー)サーミ
Lovisa Negga(スウェーデン)サーミ
2014年
A Tribe Called Red(カナダ)カナダ先住民エレクトロニカ
Jon Henrik Fjällgren(スウェーデン)サーミ人
Tamikrest(マリ)トゥアレグ
2015年
マリ・ボイネ(ノルウェー) サーミ
Yann Tiersen(フランス)
Nanook(グリーンランド)イヌイット
Amoc(フィンランド)サーミ ラッパー。
2016年
Sofia Jannok(スウェーデン) サーミ
Ana Tijoux(チリ)ラテンアメリカのヒップホップ
Hanggai(中国) 内モンゴル
Marja Mortensson(ノルウェー)サーミ
2017年
Áilu Valle(フィンランド)サーミ ラッパー
Ondt Blod(ノルウェー) パンク
Radik Tyulush(ロシア) トゥバ共和国 喉歌。
2018年
Buffy Sainte-Marie(カナダ)先住民フォークアーティスト
Tanya Tagaq(カナダ)イヌイットの喉歌歌手
Maxida Märak(スウェーデン)サーミ ヒップホップ
2019年
Baker Boy(オーストラリア)ヨルング族 ラッパー
Dancing Earth(アメリカ)先住民族のダンスカンパニー
Oki Dub Ainu Band(日本)アイヌ音楽グループ
2020年
Jeremy Dutcher(カナダ)ウォラストク
The Trade-Offs(カナダ)イヌイット
DJ Shub(カナダ)モホーク族 DJ
2021年
Ella Marie Hætta Isaksen(ノルウェー)サーミ
Felgen Orkester(ノルウェー)サーミ
Renata Flores(ペルー) ケチュア シンガー
2022年
Shepherds Reign(ニュージーランド)サモア系ヘヴメタバンド
Namgar(ロシア)ブリヤート
Pussy Riot - Nadya(ロシア)パンクロック
MOVIE
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