
トゥラン TURAN
伝統と革新が響き合う、中央アジアを代表する遊牧民のメロディ。
来日公演 Japan Tour 2026
6月全国各地 公演予定
プロフィール Profile
2008年にカザフスタンで結成された民族音楽アンサンブル。グループ名の「TURAN(トゥラン)」は、古代より中央アジア一帯のトルコ系民族が暮らしてきた地名に由来し、「共通のルーツを持つ人々がつながる場所」という意味を持つ。彼らの音楽には、草原を渡る風の音、馬の鼓動、遊牧民の祈りが息づいており、過去と未来、伝統と革新をつなぐ“音の架け橋”として知られている。
メンバーはカザフ国立芸術大学の出身者で、民族楽器の演奏家・研究者としても高く評価されている。演奏には、ドンブラ、コビズ、ジェティゲン、シブィズギなど数十種におよぶ伝統楽器を使用し、旋律とリズムだけで自然の情景や精神世界を描き出す。舞台では民族衣装をまとい、楽器の歴史や物語を語りながら演奏する“講義コンサート”形式も特徴的で、聴衆に深い文化的体験をもたらす。
これまでに『Turan』(2009)、『Er Turan』(2011)、『Uly Turan』(2017)、『Folk & Symphony』(2021)、『Tamyr』(2024)などのアルバムを発表。特に『Folk & Symphony』ではオーケストラとの融合に挑み、遊牧文化のスピリットを壮大な音世界へと昇華させた。
ニューヨーク・カーネギーホール、ワシントン・ケネディセンター、ベルリン・コンツェルトハウスなど世界各地で公演を行い、これまでに122都市で3000回を超えるステージを重ねている。トルコ語圏の文化を代表する「トゥルク世界文化遺産アンバサダー(Ambassadors of Turkic Culture)」の称号を授与され、カザフスタンをはじめとする中央アジアの音楽文化の象徴的存在となっている。
TURANの音楽は、単なる民族芸術ではなく、“魂の記憶”として受け継がれる遊牧民の心そのもの。古代と現代を結ぶ音の旅へ、聴く者を誘う。
<TURAN Official>
メンバー Member

セリク・ヌルモルダ
ドンブラ、スィブズギ(カザフの縦笛)、ホブズ(弓弦楽器)、口琴、打楽器
SERIK NURMOLDA
アゼルバイジャン・バクー所在の「テュルク文化・遺産財団」専門研究員。
カザフスタン共和国より「文化功労賞」「国民感謝勲章(Halyk Algysy)」受章。
文化・芸術分野の大統領奨学金受給者。
芸術学修士、作曲家、マルチインストゥルメンタリスト。
国内外の音楽コンクール入賞者。
プロデューサー、テレビ・ラジオ司会者。
カザフ国立舞踊アカデミー芸術学部 美術史・芸術マネジメント学科 上級講師。

バウイルジャン・ベクムハンベト
ドンブラ
BAUYRZHAN BEKMUKHANBET
カザフスタン共和国より「文化功労賞」受章。
「Kazakhconcert」国立音楽組織および「Halyk Qazynasy」伝統芸術センター専属ソリスト。
芸術学修士、ドンブラ奏者、クイシ(伝統音楽家)、作曲家。
国内外の音楽コンクール入賞者。
カザフ国立舞踊アカデミー 美術史・芸術マネジメント学科 上級講師。
カザフ国立芸術大学 ドンブラ学科 上級講師。

マクサト・メデウベク
キル・コブズ(弓弦楽器)
MAKSAT MEDEUBEK
カザフスタン共和国より「文化功労賞」受章。
民族楽器コブズの第一人者として知られる演奏家・研究者。
哲学博士(Ph.D.)「中央アジア・テュルク諸民族におけるカザフ・キルコブズと類縁楽器の音楽文化」研究。
「Kazakhconcert」および「Halyk Qazynasy」伝統芸術センター専属ソリスト。
カザフ国立芸術大学 民族音楽学部 上級講師。

イェルジギット・アリエフ
ドンブラ、スィブズギ、パーカッション
YERZHIGIT ALIYEV「Kazakhconcert」および「Halyk Qazynasy」伝統芸術センター専属ソリスト。
ドンブラ奏者、マルチインストゥルメンタリスト。
国内外のコンクール入賞者。
「Sherter」民族楽器製作企業 音楽顧問。
伝統音楽を現代に継承する若手演奏家として注目される。

ジャントゥ・ダダバエフ
ドンブラ、コブズ、口琴、打楽器
ZHANTU DADABAYEV
「Kazakhconcert」および「Halyk Qazynasy」伝統芸術センター専属ソリスト。
ユネスコ関連国際組織における文化交流プロジェクト参加。
マルチインストゥルメンタリスト、民族打楽器奏者。
国内外の音楽コンクール入賞者。
若手ながらカザフ音楽界を代表する新世代アーティストの一人。
映像 Movie
ディスコグラフィー Discography

NEW RELEASE
Tamyr / TURAN (2024)
“根源”を意味する最新作。長年の創作活動を経て、音楽的・精神的な原点回帰を果たした作品。伝統の響きと現代的サウンド・デザインが融合し、〈TURAN〉の成熟した世界観を示す。深い祈りと生命の循環をテーマにした、彼らの集大成ともいえる一枚。

Folk & Symphony / TURAN (2021)
カザフ民族音楽と西洋の交響楽を融合させた壮大な実験作。アクトティ・ライムクロワ博士の監修のもと、オーケストラ編成と民族楽器が共鳴することで、〈TURAN〉の音楽に新たな次元をもたらした。民族音楽の根と現代的表現の架け橋を象徴するアルバム。

Uly Turan / TURAN (2017)
“偉大なるトゥラン”と題された3作目。前作までの民族色をさらに発展させ、スケール感のある構成と深みのある音世界を構築。中央アジアの草原に広がる自然の雄大さと、民族の精神的連続性を描く。〈TURAN〉の音楽が国境を越えていく転機となった作品。

Er Turan / TURAN (2011)
“勇者トゥラン”を意味するタイトルを冠したセカンド・アルバム。英雄叙事詩や戦士の魂をテーマに、力強いリズムと男性的なコーラスが印象的。民族楽器のアンサンブルに加え、声・打楽器・自然音を取り入れ、カザフ民族の誇りと精神性をダイナミックに表現している。









