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「揺らぎのある音楽に魅せられて」─ 30年スウェーデンに通う理由

初めてスウェーデンに行ってから30年余り、回転ダンスと揺らぎのある音楽に魅せられスウェーデンに通っています。最初はスウェーデン人の友人とひっそりと楽しんでいたのが、2000年にSWÅP(スウォップ)が初来日し、ワークショップが開催されたころからぼつぼつと愛好者が増え始めました。その後、私はほぼ毎年、ダンスの大会に出たり、ワークショップに参加する傍ら、各地の伝統音楽フェスティバル“ステンマ”を回り、夏至祭に参加するなどスウェーデンの文化に触れてきました。かっこいいイメージのあるスウェーデン人ですが、田舎の人は素朴でちょっとシャイ、おばさんたちはおしゃべり好きで日本人に似ています。短パンでひげ面のおじさんが実は有名なフィドラーだったなんてことも。夏至祭では大人も子供もカエルのダンスに興じています。
今年の夏、Västanå Band (ヴェスタノーバンド) がスウェーデンから来日すると聞き、私はコロナ禍前の2018年と2019年に見に行ったヴェスタノー劇場のことを思い出しました。毎年のように訪ねている南ダーラナの友人のサマーハウスから西に200km。ノルウェーに近いヴェルムランド地方のSunne(スンネ)のヴェスタノー劇場は毎年、この地方出身のSelma Lagerlöf(セルマ・ラーゲルローフ) [※日本ではニルスの冒険で有名]の作品を、伝統音楽を基にした音楽とダンスでフォークオペラに仕立てて上演しています。音楽もダンスも素晴らしく、言葉はわからなくても目が離せなくなります。遠方からの観客も多く2幕仕立てで、希望すれば幕間に食事をすることもできます。「ロビーにはこれまでの作品の衣装が展示されています。ここで夏の一日を楽しむのです。スウェーデンの片田舎の村でチケットがいつも売り切れになるほど人気のあるヴェスタノーバンド、日本で聴けることをとても楽しみにしています。
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田中 弘美 Hiromi Tanaka
スウェーデンダンスの会「ブローイエテン」主宰、(公社)日本フォークダンス連盟 理事。インターナショナルフォークダンス愛好者として活動を始め、1990年代からスウェーデンダンスと音楽に傾倒。スウェーデンでのダンスワークショップや音楽祭に多数参加し、ハンボ大会出場、ポルスカのメダルテストではビッグシルバーメダルを獲得。ヴァイオリンやニッケルハルパの演奏も楽しむ。スウェーデンからのダンス指導者招聘にも携わる。
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Sunne(スンネ)にあるオブジェ
この地域出身 Selma Lagerlöf(セルマ・ラーゲルローフ)
[※日本ではニルスの冒険で有名]
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